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Google Apps For Your Domain

*このエントリは書きかけです*

大昔に重宝がられていた記憶が無きにしもあらずな,たにぐちのテクニカル系情報ですが,ブログの普及で皆様「ちゃんと仕事しろよ!!」っていうぐらいのスピードで夜討ち早駆け関係なく速報して下さる(あんたらいつ寝てるの?ちゃんと仕事してるの?)ので,自分的に引退したことになっているんですが,技術的に面倒臭いネタの場合はまだまだ勝負できるっぽいのでちょっとだけ復活.

で,今回のネタは "Google Apps For Your Domain" です.


これはまぁ,一言で言えば,GoogleのサービスのうちGMailとGTalkとGoogle Calendarに加えてWebページのホスティングサービスを「独自ドメイン」でアクセスできるようにしてくれるサービスです.
#将来的にはBloggerとかも加わりそうだよね.

というと,世の中の大半の人には別に大したことはないように聞こえますが(実際関係ないと思うし),例えば技術的なことがよく分からなかったり,落ちないサーバを用意するお金が用意できなかったりするけど,独自ドメインのメールアドレスとかWebサイトが欲しい個人事業主,小企業の場合かなりありがたいサービスではないかな,と思いました.

例えば,普通は
http://www.gmail.com/http://calendar.google.com/
にアクセスするところを,
http://mail.google.com/a/gm.taniguchi.org/http://www.google.com/calendar/a/gm.taniguchi.org
に変えるだけで独自ドメインでGoogleのサービスを受けられるようになるんです.

http://mail.gm.taniguchi.org/http://calendar.gm.taniguchi.org/ のようにリダイレクトを設定しておくと,さらにそれっぽく見えますね.

・GMailの場合
特に申請しなければ50アカウントまで作成できる権利をもらえます.
サービス申し込みの際に必要なアカウント数を入力するところがあるので,多分,50以上でもGoogleの審査を通ればいけるのではないかと.50を超えると,将来的には有料になりそうですけど.

普通のGMailを使っていると@前しか選べない上に,daisuke的*ど*メジャーな名前はもちろん取れないわけですが,独自ドメインを使用すると,@の前後を自由に設定できちゃう.メールの保存容量もそれぞれのアカウントごとに2GBもある.

独自ドメイン版のGMailには,「連絡先の共有」という機能があって,ドメイン内のユーザで連絡先が共有できたりします.
この機能も法人の場合は嬉しいですね.突然誰かが死んでも,とりあえず取引先のメールアドレスは分かりますから….

惜しむらくは,GMailと同様,POPのみでIMAPのサービスが無いこと.
これがあれば最強なんですけど,無料では無理ですね.
.MacがIMAPやってて比較的安いし,WebインターフェイスがGMailよりいいので,POPで無理な企業の場合は考えるといいかも.
(とはいえ,世の中の大半の人はPOPしか知らないから,社員のアカウントはPOPでもいいよね〜)

・GTalk, Google Calendarの場合
サービスのキーとしてのメールアドレスが独自ドメインになるだけですな.

「サービスのキーであるメールアドレスの管理を自分で出来る」=「退社しちゃったら無かったことに出来る」のが唯一の優れているところかな?

あ,あと,左上のロゴを自由に変えれますね.企業ロゴに差し替えたり出来ます.

・Webホスティング
WYSIWYGのHTMLエディタでテンプレートを選びつつ簡単に作成できます.
HTMLや画像,フラッシュのアップロードも出来ます.

ディレクトリを作成できないなど,大規模なサイトを作るには向いていないです.

しかし,数枚のページの置き場所としては十分有用.(30秒で こういうページ が作れるし)

企業のトップページと会社概要だけをここに置いて,その他のコンテンツは違うサーバに,みたいな使い方に向いています.
多分,そうそう落ちないサーバだろうし,「何があっても見えていて欲しい静的HTMLページを置くためのサーバ」のメンテナンスから解放されるのはでかい.
(このサービスがGoogle検索並の信頼性を持っているとは思えないけど,小企業が独力でサーバ管理するよりは信頼できそう)

だって,どうせ個人事業主や小企業のうちって,数枚のHTMLを置いておくだけやん?
それが滅多に落ちないサーバに無料で置けるんだぜー.

*まとめ*
例えば,こういうレンタルサーバを借りて独自ドメインの管理をしていたり,オフィスに引き込んだアクセス回線(BフレッツとかUSENとか)を用いてサーバを建てていたり,企業ページのためだけに専用サーバを借りていたりする個人や小企業は使わないと損だと思う.

そういう安いレンタルサーバやオフィスに設置したサーバって,ハードディスクが飛んだときとか,普通にサービス停止するじゃないですか.トリプル9(1年間にダウンタイムが9時間以内)の達成も怪しいですよね.
オフィスに置いてあるサーバなんて,法定電源検査で落とさないといけない時間がありますしね.

Webサーバの代替としては,力不足の場合が多いと思うけど,企業,個人事業主にとって最も重要な"メールサービス"としては,どこよりもすばらしいと思う.
独自ドメインも,Google経由で取れるようになるようだし,そうすると現在必要な技術的に面倒臭いところ(ドメイン取って,DNSの設定して…etc)は必要なくなるでしょう.

独立したネット系非エンジニアさんの最初の壁,独自ドメインのメールアドレスの取得が簡単になりそうですし,法人成りして10人ぐらいの社員になったときとかの微妙な時期を安価に安定した環境で過ごせそうです.

僕の場合は,自宅のサーバが落ちてても誰にも文句言われないので,今はお遊びで使うだけですが,起業した際にはありがたく使わせていただくことでしょう.
きっと,将来も50アカウント以下なら無料だろうし.(希望的憶測)

どんな感じか試してみたい人は,メール下さい.
管理者権限付き(赤の他人不可)で解放するんで,gm.taniguchi.org の管理をしてみてください.捨てドメインなので,好きにしていいです.
Date : 2006.12.18 Monday 23:16
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